「限界の先」の使い方
人間が「あぁもう無理だ限界だ」と思うのは割合とまやかしで、その先に「まだまだ尽きせぬ体力がある」ってのはまぁ割と言われている話です。
んで、とりあえず「存在する、程度には嘘ではない」です。
いわゆる「火事場の馬鹿力」の類いの、底力ですね。
なので、あんまり簡単に限界を設定せずに、時には「限界を超えた」ところまで頑張ってみるのもよいです。
「以下をちゃんと厳守できる」状況において、なら。
まず。
「限界を超える」無理をやっても良いのは、最長で1週間。それを超えてはいけません。
また、無理をした期間と同じ期間、ないし2倍の期間を、ちゃんと「ガチの休息にあてる」必要があります。
つまり、1週間無理したら、1~2週間は「完全な休息」が必要です。
ちなみに休息ですが、前半の半分はしっかりと「パッシブ・レスト」を集中的に。後半の半分は「アクティブ・レスト」で体をざっくりと動かす、という風にするとよいでしょう。
上述を超えるとどうなるか。
以下、ぶっちゃけおいちゃんの実例ですが。
まず。
「火事場の馬鹿力」レベルの体力を使うのは、RPGのゲームでいうところの「MPがなくなったから最大HPを消費しながら魔法を使う」ような感じです。
体力というよりは、寿命を削ってる感覚に近いかな?
「ごく短期間」ならよいのですが、これを恒常的にやると「人間として最低限必要な体力」を割るので、端的に「いつ死んでも特に不思議ではない」ところまで衰弱します。
なので、間違っても「長期間にわたって」無理しちゃいけません。
んと…初手に書いた「その先に「まだまだ尽きせぬ体力がある」」って話、ちゃんと調べるとわかるのですが。
大抵これは「体力を使う」文脈で用いられます。
人間の体力って結構リミッターがしっかりしているので、割と早めにリミッターがききますんで、トレーニングの一環として、時には(もちろんしっかりとした管理下において)「リミッターを少しだけ外す」のもまた、有効なのでしょう。
ただ、これが「精神を酷使する」状況だと、全く以て当てはまりません。
近似値として「徹夜や精神疲労」などの、別種の体力を使う状況においても、全く当てはまりません。
リミッターが割と簡単に「ごまかされてしまう」ので、物理的にそのまま文字通り「死ぬ」まで気づかない、なんて状況は、決して「稀なこと」ではありません。
なので。「とりあえず歯車を使い潰すことしか知らない連中」の詭弁に乗っかってはいけないのです。
ただまぁ、どうしても締め切りその他「無理をせざるを得ない」場合は、ちゃんと期限を切り、かつ「事後の休息の保証を確実にしたうえで」、やむを得ず、って感じです。
ちなみに。
間違えて「リミッターを常時外してしまった」結果として、しゃれにならないレベルで体を壊した場合。
目安としては…「食えない」「眠れない」など、生物としての基本欲求がままならない状態になった場合。
おいちゃんは現在、鍼治療をやってますが、その辺の、ある程度歴史と伝統があり、なおかつ「全体治療」が出来る系統の医療をお勧めします。間違っても西洋医学ではどにもなりませんのでご注意のほどを。
西洋医学は「問題をピンポイントに狙撃する」スキルには長けてますが、一方で「全体を調和させてバランスよく健康を保つ」手法は存在していないので。
それよりは、もうちょっと伝統医学系のほうが、落ち着いて「健康」と向き合えます。
無理を5年したひとは、治療にも5年かかると思って下さい。
…で、だから「無理すんな」って話です。
そうしないと、治療を初めて三ヶ月ほど経過して「あぁ随分体調がよくなったなぁ」というタイミングで、先生から「うんでも、今、過労死で即死しても特に疑問には思わない程度には体ぼろぼろですよ?」とか言われる事になります。
わかるね?
「基礎」を徹底的に掘り下げ、身につける
初学者のころ、あと「ちょっと疲れてるとき」は、対症療法的な、Tips的な、上っ面を先に学んだ方がよいです。
手応えも見えやすいし面白いので、モチベーション維持が期待出来ます。
ただ。
「きちんと」学ぶときは、基礎をしっかりと身につけましょう。
とりあえず「よくわからないけど何となく動いてる」とかは論外。最終的には、CPUが電気信号がどんな風に流れているか、までを把握するくらいが、ソフトウェアエンジニア、インフラエンジニアとしては「必要な」基礎です。
一応先に書いておくと。「いきなり」その深みまで入り込もうとすると、ほぼ確実に「謎の森」に迷い込むので。
とりあえず「今必要な知識+一歩」、基礎に対して踏み込みを入れましょう。
千里の道も一歩から。踏み込んだ一歩の積み重ねが、ゆっくりと、基礎をより確かなものにしていきます。
あらゆる技術は、ほぼ確実に「前身」が存在します。
その前身をしっかりと踏まえ、対象技術がどのような理由から生まれ、発展し、育ち、ゆがんできたのか。
その道筋を把握すればこそ、「現状、自分にとって未知の技術」であっても、ある程度の道程の「予想」を立てることができます。
丸暗記とか、必要ありませんしむしろ有害です。
「背景に流れる哲学」を、しっかりと学び、噛みしめ、習熟させるようにしていきましょう。
UNIX magazine classic with DVDに書かれている「いまある道具はなぜこの形をしているのか?」という言葉。
この重さを大切さを、しっかりと噛みしめていきましょう。
さればこそ、経験を「力に」変える事ができ、それはすなわち「生涯現役」としての道のりを築き上げる一助となり得るのです。
上に立っている時は固まっちゃいけない
ふと思い出した話なんだけど。
上で「指示出しをしている」ような立場の時とか、下の子が何か持ってきたときに、とりあえず一つ言えるのは「無言で固まるの禁止」。
大体、固まっている「上の人」の心情を開いてみると「悩んでる」とかそこら辺なんだけど。
下の子ってそこまでは解らない事も多いから、そうすると、沈黙が場合によっては「叱られる前兆なんじゃないか?」って思う人も、決して少なくないざんす。
このネタの大本は占い師やってるとき。
おいちゃんはTarotが専門なので、カードをめくって。解釈が難しいときに一瞬「…ん? これ、どう読む?」って悩むんだけど。
占われている人にとっては「悪いカードが出たから、どう言ったモノか悩んでる」って見えるらしくて、てきめんにおびえられます(苦笑
大体、1~2秒が限界。5秒とか、もはや牢獄か拷問。
理想としては「速やかにしゃべる」。よどみなく決断している姿は安心感が持てるので。
次に「悩んでしまいそう」な場合、1秒沈黙したらとっとと声を出す。で、悩んでいる事を告げて、その悩んでいるのは「己の判断力とか経験とか知識とかの問題であって、あなたには全くその責任はないんだよ」というのを最低限告げてあげる。
出来れば、悩んでいる内容を筋道たてて説明をすると、場合によっては「ベアプログラミング」よろしく解決するかもしれないし、そうでないにしても「どのような思考プロセスを経ているのか」を相手に伝授できるのはよいチャンスなので。
なので。
上に立ったり指導したりしている時は、とにかくまず「硬直した沈黙」を、徹底的に避けてください。