gallu's diary

「弟子向けの口伝」を書いていこうと思います。full openな場所で恐縮ではありますが、基本「ある程度スタンスその他を踏まえている弟子向け」の文章を想定してみたいと思いますので、その辺のスタンスをわきまえられない方には、あまりお勧めできない文章になるかと思いますので、ご了承ください。

健康も「ヒヤリハット」で

ハインリッヒの法則」を知らない向きについてはまず「ググれ」ってところで片付けるとしまして。
健康もまた、大体同じような事がいえます。

発端…というかインスパイア元は、ここなのですが。

http://anond.hatelabo.jp/20140523020255

■「異常なし」が怖い
一年前からずっと体調を崩してる。
謎の胃痛、謎の頭痛、謎の下腹部痛。
内科にも眼科にも婦人科にも泌尿器科にも行ったけどどれも「異常なし」だった。
時間も金銭的にも余裕がない中、仕事の合間を縫って通院。
あらゆる検査の為にかなりの額を支払ったのに検査結果は「異常なし」。
異常無いわけねーだろコノヤロー腹痛くて仕方ないのに。
「検査結果は異常なしだから処置のしようがない」とどの医者も同じ事言う。
結果、時間と金だけ大量に消費して痛みだけ残った。
最後の方では「異常あり」でありますように、と祈ってたくらいだった。
今も左下腹部が痛い。
でももう病院行きたくない。どうせ出るのは「異常なし」だ。
効かない痛み止めだけ出されて、仕事にも遅刻しそうになってバタバタ出かけなきゃいけないならもういい。
痛いままでいいわ。

多分、西洋医学では見つけにくい「未病」状態なんだろうなぁ、と推測。

さて。
wikiで「健康」をみると、西洋医学における健康の定義が分かるのですが。

健康の概念は、1948年の設立における世界保健機関憲章の前文にある、以下の定義が有名である。
身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない[2]。

つまり、大体において「病気では無いこと」が「健康」の定義だったりするわけです、実際。
で、じゃぁ病気ってなに? というと、wikiを引用すると

人間や動物の心や体に不調または不都合が生じた状態のこと。

となる。
でまぁ上述の通り「検査結果で異常が見当たらなければ病気ではないので治療出来ません終了」となる。

ハインリッヒの法則、を1万遍ほど朗読せよ」って感じなのではあるのですが。

この辺は、所謂「伝統医学系」のほうが、考察がしっかりしてますな。
おいちゃんは、中医学というかぶっちゃけると鍼に割とがっつり、現在頼っている最中ですが。

ん…例えば上述のように「謎の胃痛、謎の頭痛、謎の下腹部痛。」がある場合。
西洋医学だと「検査しました結果に異常はありませんので病気ではありませんからナニも治療しません終わり」となるわけなのですが。
中医学の場合、とりあえず「あぁ胃が痛いんだ頭が痛いんだ下腹部が痛いんだ」ってのを受け入れて、「証が出てるんだからなんかどっか微妙なんでしょう」から、丁寧に細かく診断をしていくわけです。
患者の「こんな症状があってね」を、切り捨てないわけですね。

システム的にもすげぇ大事な示唆があるのですが、今回は健康の話をしたいので一端おいといて。

…とか言いつつさりげにシステムの話を絡めますが。
「何かオカシイ」って感じる以上、なにかあるわけです。
そこで検査して異常が見当たらないのは「異常が無い」ではなくて「異常を見つけられない程度に未熟である」ってだけの可能性があるので。

未病、って言葉は、どこぞの「命を養うお酒」のCMで耳にするようになった気もしますが。
概念としてはとても重要で、ハインリッヒの法則の、300件とか29件とかあたりに相当する「現象」です。そこを放置して「1件の重大な問題が発生してから」治療しても、正直「遅い」としか。

勿論、西洋医学の得意分野ってのもたくさんあります。
ただ「日々の健康の養生」って側面だと、正直、弱いなぁとは思うのですよ。ぶっちゃけ。

エンジニアは特に「初手に、感覚器官(センサー)たるメンタルをぶちこわす」ケースが多いので、なおのこと気をつける必要があります。
感覚器官壊れてから体がアラートを出しても「気づかなくて気づいたら倒れてた」とかって話になりますんで。
「警報の、線が切れてて音が鳴らない」とか、コワイでしょ?

「定期的なチェックを含むメンテナンスが必要」とか「内部からだけじゃなくて、外部からpingとか含めて叩いて確認」ってのは、インフラ系の基礎だと思うので。
同じように、自分の体も、マシン同様くらいには、メンテナンスを心がけてみてください。

壊れてサービスが落ちると、色々と被害が甚大になるんで。