gallu's diary

「弟子向けの口伝」を書いていこうと思います。full openな場所で恐縮ではありますが、基本「ある程度スタンスその他を踏まえている弟子向け」の文章を想定してみたいと思いますので、その辺のスタンスをわきまえられない方には、あまりお勧めできない文章になるかと思いますので、ご了承ください。

「忙しい」さなかで、それでもスキルを伸ばすために

ん…まず先に。
「忙しいからスキルが伸ばせない勉強が出来ない」は、とりあえず却下。
「本当に全く余裕がないの?」っていう辺りの突っ込みがまず山盛りであるし、もし、以下の記事を読んでなお「本当に全く余裕がない」なら、多分、比喩でも例えでもなんでもなくその仕事量は命と魂の危険があるので、速やかに「現状からの離脱」を真剣に考察っていうか実行すべき。

なんていう話を前提にして。

まず考えるのは「がっつり時間が取れるときの勉強」と「時間が取れないときの勉強」を切り分ける。
「がっつり時間が取れるとき」は、まぁ、気の赴くままに思う存分に(笑
一気に読書をするもよし、ここぞとばかりにコードを書くもよし、その他諸々。

多分、上手く使いたいのは「時間が取れないときの勉強」方法。
ここが有効に使えるか使えないか、で、大分と状況が変わります。

基本は「もう一歩」。
これを忘れないようにしながら、実際のシチュエーションで考えてみましょう。

通勤中に読書

割と鉄板なのが、まずはこれ。1日に数Page程度だとしても、やらないとやるとでは、大分変化が出ます。

早起き

「通勤中に読書」で出てくるのが「満員電車なので無理」って話。
ンなら話は簡単で「早起きして早く家を出る」。会社が「早めの出勤OK」ならとっとと会社にいけばよいですし、もしそれが無い場合は「会社が始まるまで、近くの喫茶店(こゆ時にファストフード店は安上がりで便利です)で更に勉強」でもよいですし。
ただ「残業する事こそさせる事こそ我が使命にして我が社の社命!」てな会社だと体力削るんで要注意。
最も、ンな会社は「速やかに退職すべき」だとは思うけどね。

「落ち着いて」書いたコードを読み直す

自分の書いたソースコードをとっとと提出納品する前に。一服してから「見直し」して見ましょう。
で、各行の全てに対して、以下を自らに問うてみましょう。
・この行って、ここに書く必要はある? もっと上、或いはもっと下じゃ、だめ?
・そもそも、この行って、いる?

調べ物は「お隣ともう一枚深いところ」まで

お仕事中にググって調べ物とか本で調べ物とか、よくある話です。
そのときに「調べるべきこと」だけではなくて、その両隣、或いはその一歩奥、までを調べてみましょう。
「ナニをもって」両隣とするか一歩奥とするか、は、自分でその場で考えてみましょう。

ルーティンワーク中に「当たり前」を見直す

いつもやっている定型作業、常識、決まり事など。
週~月に1度ほど、なんでもよいから1つ「疑って」みましょう。ルーティンワークだもの「考えなくても」出来るしやってるでしょ?
そんな時に、脳みそをちょっと動かしてみましょう。

考え事を貯めて、歩きながら考える

特に設計中に有効ですが、難しいプログラミング系の技術でもよし。
退社前の30分、たっぷりと脳みそに汗をかかせて、その後、体を動かしてみましょう。
ジムとか水泳とかでもよいのですが「1~2駅分ほど歩く」でもOK。で、体を動かしている間に、頭では、先ほどの「脳みそで汗をかいた」思考を、繰り返してみましょう。
運動不足は頭に悪い影響を与えやすいので、体を動かすってのは「多少無理をしてでも」生活に組み込んだほうがいいんで、そのついでに、思考を。

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この辺は一通り。「小さく積み上げる」「インプットを継続的に行う」ってのもあるのですが、それ以上に「考える、という行為を常にやることで、思考するという体力を鍛える」意味合いがあります。
ちなみに当然ながら「思考する体力をトレーニングしている」からには「思考する体力を休ませる」方法があるので、そこについても言及しておきましょう。

寝る

当たり前以前のお話ですが、案外と軽視されやすいので。
睡眠不足はパフォーマンスに影響をおもいっくそ与えるので。徹夜自慢とか、クソの役にも立ちません。
寝ろ。

適度に「物理的な体」を動かす / 汗を流す

運動できりゃよいです。出来なきゃ歩く。あと「風呂/シャワーで汗をかく」とか、もうちょっと頑張ると「岩盤浴」とか「温泉/銭湯」とかってのもあり。
いずれにしても、血液とリンパ液を循環させて、汗腺から汗を出してください。

目を閉じて深呼吸

60秒でよいので。
目を閉じて「5秒かけて息を吸って5秒かけて息を吐いて」*6回。これで大分変わります。
慣れてきたら「10秒かけて息を吸って10秒かけて息を吐いて」*3回。
別解として「10秒かけて息を吸って5秒息を止めて10秒かけて息を吐いて5秒息を止めて」を3回、ってのもあります。
息を止めるときは、舌で気道をふさがないで、肺と横隔膜だけで自然に止めて下さいませ。
このたった1分だけで、一瞬かもしれませんが、色々と落ち着きます。

香り

香りって案外と人間に与える影響がでかいです。
落ち着くあたりでは、ジャスミンとか白檀とかその辺。色々あるんで、アロマのコーナーとかで少しあさってみるとよいかもです。
悩んだら、一番ベーシックな「ジャスミン」でリラックスしてください。
おいちゃんは沈香とか好きなんだけど、人によっては「これってお線香じゃん」で終わるので(苦笑

白湯またはお茶(温かいの)

胃が冷えてると色々とよろしくないので。緩やかに暖めてあげてください。

等々。
適切に休息を与えて、しっかりと学ぶ。
積み上げなんて1mmでもいいので。それが後で、結構なでかさの差を生むと思います。

以上、相変わらずマッチョな見解だけど。
弟子向けなので、こんなもんでしょ(笑

「亭主の趣向に下駄を預ける」重要性

ある意味、禅の初心(心の湯飲みを空っぽにする)にも通じる部分があるのだけど。

端的には「己の狭い了見のみで、早急な判断をしすぎない」事。

 

考え方も娯楽も味覚もすべからくそうなんだけど。

「善し悪し」の他に「分かりやすいわかりにくい」ってのもあって。で「わかりにくいのはすべからく悪」ってのは、ちょいと了見が狭いに過ぎる。

っつか「分からない」理由が「相手の伝達能力」に起因しているのか「己の頭の足りないっぷり」に起因しているのか、って話にもなるしね。

 

見方を変えると、その辺って単に「てめぇに余裕が無いだけ」とも言う。

余裕があるからゆったりと構えてられるし、余裕が無いから「自分の足下を崩される前にとにかく潰さなきゃ」って躍起になる。

 

早合点ってのは、何一つ旨みの無い「絶対に避けるべき」行為の一つ、なので。

相手の趣向に下駄を預けられる、くらいの心の余裕と強さは、持っておきたいところさね。

 

その上で「明らかにアウト」なら、教育するなり説得するなり論破するなり殴り飛ばすなり吹き飛ばすなり殲滅するなり、すりゃいいんだから。

 

「限界の先」の使い方

人間が「あぁもう無理だ限界だ」と思うのは割合とまやかしで、その先に「まだまだ尽きせぬ体力がある」ってのはまぁ割と言われている話です。

んで、とりあえず「存在する、程度には嘘ではない」です。

いわゆる「火事場の馬鹿力」の類いの、底力ですね。

 

なので、あんまり簡単に限界を設定せずに、時には「限界を超えた」ところまで頑張ってみるのもよいです。

「以下をちゃんと厳守できる」状況において、なら。

 

まず。

「限界を超える」無理をやっても良いのは、最長で1週間。それを超えてはいけません。

また、無理をした期間と同じ期間、ないし2倍の期間を、ちゃんと「ガチの休息にあてる」必要があります。

つまり、1週間無理したら、1~2週間は「完全な休息」が必要です。

 

ちなみに休息ですが、前半の半分はしっかりと「パッシブレスト」を集中的に。後半の半分は「アクティブ・レスト」で体をざっくりと動かす、という風にするとよいでしょう。

 

上述を超えるとどうなるか。

以下、ぶっちゃけおいちゃんの実例ですが。

 

まず。

「火事場の馬鹿力」レベルの体力を使うのは、RPGのゲームでいうところの「MPがなくなったから最大HPを消費しながら魔法を使う」ような感じです。

体力というよりは、寿命を削ってる感覚に近いかな?

「ごく短期間」ならよいのですが、これを恒常的にやると「人間として最低限必要な体力」を割るので、端的に「いつ死んでも特に不思議ではない」ところまで衰弱します。

 

なので、間違っても「長期間にわたって」無理しちゃいけません。

んと…初手に書いた「その先に「まだまだ尽きせぬ体力がある」」って話、ちゃんと調べるとわかるのですが。

大抵これは「体力を使う」文脈で用いられます。

人間の体力って結構リミッターがしっかりしているので、割と早めにリミッターがききますんで、トレーニングの一環として、時には(もちろんしっかりとした管理下において)「リミッターを少しだけ外す」のもまた、有効なのでしょう。

 

ただ、これが「精神を酷使する」状況だと、全く以て当てはまりません。

近似値として「徹夜や精神疲労」などの、別種の体力を使う状況においても、全く当てはまりません。

リミッターが割と簡単に「ごまかされてしまう」ので、物理的にそのまま文字通り「死ぬ」まで気づかない、なんて状況は、決して「稀なこと」ではありません。

なので。「とりあえず歯車を使い潰すことしか知らない連中」の詭弁に乗っかってはいけないのです。

 

ただまぁ、どうしても締め切りその他「無理をせざるを得ない」場合は、ちゃんと期限を切り、かつ「事後の休息の保証を確実にしたうえで」、やむを得ず、って感じです。

 

ちなみに。

間違えて「リミッターを常時外してしまった」結果として、しゃれにならないレベルで体を壊した場合。

目安としては…「食えない」「眠れない」など、生物としての基本欲求がままならない状態になった場合。

おいちゃんは現在、鍼治療をやってますが、その辺の、ある程度歴史と伝統があり、なおかつ「全体治療」が出来る系統の医療をお勧めします。間違っても西洋医学ではどにもなりませんのでご注意のほどを。

西洋医学は「問題をピンポイントに狙撃する」スキルには長けてますが、一方で「全体を調和させてバランスよく健康を保つ」手法は存在していないので。

それよりは、もうちょっと伝統医学系のほうが、落ち着いて「健康」と向き合えます。

 

無理を5年したひとは、治療にも5年かかると思って下さい。

…で、だから「無理すんな」って話です。

そうしないと、治療を初めて三ヶ月ほど経過して「あぁ随分体調がよくなったなぁ」というタイミングで、先生から「うんでも、今、過労死で即死しても特に疑問には思わない程度には体ぼろぼろですよ?」とか言われる事になります。

 

わかるね?